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「良い建築とは、その建築が建つことによって、周辺に良い影響を与えるものだと思うんです。」
国吉さんの設計に対する理念は、まずここから始まると言っても過言ではない。外に対して開放した家。ここで紹介する自邸も塀を一切作らず、道路に面した部分には豊富な緑と「開放された庭」にあたる部分が周辺環境に自然な形で溶け込んでいる。
「もう一つは風土に根ざした建築であるということ。これは沖縄というのは、まず陽射しが強い、そして暑い、そういったものをどうすればいいかというと、それは昔の人達が作ってきた赤瓦屋根、あまはじがあって、直射日光は避けるけれども、風通しは良いという昔からの伝統としてあるものを、今、どういう形でもっていくかということなんですね」。
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国吉邸の特長はそのほかに、高台の傾斜地にある立地を最大限に生かした、最高のロケーションを部屋の中にとりこむことと、本来デメリットである西向きの方位を海に沈む夕日の美しさを楽しむことで逆に利点にしてしまった考え方である。
「海に沈む夕日というのは毎日違うんです。春夏秋冬、雲のあるなし、沈む角度も毎日違って、それを毎日眺められるというのは、かなりの贅沢だと思うんですね」。
また、設計の面では変化に対応できる住宅として、3室ある子供部屋の仕切りを将来的には取り外し、1部屋とするなど工夫も施されている。
「広さや設備、家族に対するフレキシビリティというのは、これからの住宅にとって必ず必要になってくる要素だと思うんです」。
未来を見つめた家づくり。当たり前のことのようではあるが、国吉さんの設計する家には本当の意味でその大切さが込められているような気がする。
“沖縄の建築家シリーズ−17”より |
Kハウス DATA(浦添市)
家族構成:夫婦+子供3人
構造・建築規模:鉄筋コンクリート造2階建
敷地面積:295.07u
延床面積:118.75u |
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